ロンドン箱庭通信3

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こんにちは、宗生@ロンドンです。

ハードな講習が続いていますが、昨日は一日お休みでした。

ホテル近くのカフェで、すっかり仲良くなった参加者の女子の皆さんと、
素晴らしく美味しいランチを取って(何をオーダーしてもおいしいのです)
バスに乗り合わせてリージェンストリートへ。

ここは、ピカデリーサーカスとオックスフォード・サーカスに挟まれた、
とっても賑やかな通り。
NYの五番街みたいなブランドショップがズラーッと並んでいます。

観光客がものすごく多くて、平日なのにすごい人ごみでした。

ここにはとっても大きなハムリーズというおもちゃ屋さんがあります。

まるでデパートみたいに何階もあって、それが全部おもちゃ。
その最上階に、棚一面、箱庭で使えそうなおもちゃが
たーくさん売られているのです。

動物や海の動物、妖精や王様や騎士、お姫様、
ドラゴンやユニコーン、ペガサス、
戦士や骸骨や幽霊などなど、
ものすごい数が売られています。

思わず、棚全てをざーっと巨大な買い物袋に流し込んで、
そのまま全部買いさらってしまいたい衝動に駆られます(笑)。
それくらい、ワクワクしちゃいます。

「日本でも買えるものは日本で買えばいいしね!」と
皆で言い聞かせて、日本では手に入りにくそうなものを選ぶのですが、
だんだん何を選んだかわからなくなってきて、
最後は「ええい!」と全部買いさらってしまいたくなるのです。

ああこわい。
でもほしい。

日本で買うことを思えば安いのですが、
棚全部買ったらさすがにいくらするのか見当もつきません。
なので、がまんして抑えます。

飛行機の重量制限もあるので、あまり買うとエライことになります。

さて、おもちゃ屋を出ると、
こんどはタクシーに乗り合わせ、
コベントガーデンへ。

コベントガーデンというのは有名なので、
説明もいらないと思いますが、
ロイヤルオペラハウスに近接した、
かつてマーケットだった広場で、
いまはたくさんのブランドショップやカフェが立ち並び、
広場ではいつも大道芸が行われています。

上半身裸になって、高い一輪車に乗って、
ナイフでジャグリングしたりとか、そんな芸を日がなしています。
我々がめざすは合流地点のラデュレという女子が大好きなカフェ。

パリ発祥のラデュレですが、ロンドンにももちろんあります。
店員さんは英語とフランス語、どっちでもOK的な感じで、
かなりおしゃれでフレンドリーはお店です。

私は男子なので、一人じゃまず入りませんが、
今回は常に女子といっしょに行動しているので、
コベントガーデンに行くたびにラデュレでマカロンを買う皆様に
お付き合いしておりました。

ですが、女子のみなさまの
「スイーツが分からないければ、女子のことはわからない!」という熱弁に
「確かに!」と思いたち、
ネットで調べまくり、やっとラデュレのことがわかりまして、
有名なマカロン入ケーキのフランボワーズとかイスパファンとか頼んでみたら、
「マジウマ」でした。女子がハマるものわかります☆

ここは食事も美味しくて、ミニバーガーのディッシュを頼んだら、
ほんとに小さいコロコロのビーフが入ったおだんごみたいにかわいい
バーガーが出てきて、「かわいすぎる!!」と皆様写真を撮られ、
並み居る高次元錬金術士のワーカー・トレーナーである皆様も、
みんな可愛い素敵女子でもあるとわかって嬉しかったです。

先週、バーバリーで直子のお土産を選んでいたら、
皆様買い物に慣れない私の代わりに、
「これが似合うよ!」「これもいいよね!」とアドバイスしてくれ、
何を選んだらいいのか迷いまくっているうちに、
パスポートの入ったバッグをソファの上においてしまい、
ようやく決まって購入すると、テンションが上がりすぎて
バッグを置き忘れてしまったこともありました(爆)。

翌日、講習後に一人でバッグを取りに行くと、
「警備室に鍵がかかっていて出せないから、明日また来てくれ」と言われ、
頭に来てホテルに帰ると、皆さん心配して待ってくれていて、
「ダークモードになってるよ!!」といって浄化してくれました。

翌日「一人じゃ心配だから」といって、
女子3名がついてきてくれると、
あっさりバッグが返ってきました。やれやれ。

そんな感じで、皆さんのお世話になっています。

もちろん、私もお世話になるばかりではありませんよ。

ホテルのWi-Fiの電波が悪かったので、
それをカバーするための機械をつけて、ネットできるようにしたり、
みんなにパスタの夕食を作ってあげたり、
盗難にあった女子の盗難届の付き添いをしたり、
オペラのチケットを手配して、エスコートしたりしています。

そんなことで、夕食を済ませてラデュレを出ると、
ロンドンコロシアムというオペラハウスに移動します。

ボックスオフィスでチケットを引き換え、
指揮者が直ぐ側に見えるほどのよい席に座ります。
ほんと安い。一番高くて1万円ですから。

他のお客さんも、みんなちょっとおしゃれなカジュアル程度で、
バリバリのドレスとか着ている人はあまりいません。
ロンドンのオペラはお金持ちのスノッブな道楽ではなくて、
市民みなのためのエンターテインメントなのです。

プログラムを見ると、バレエもしょっちゅうやってます。
先週は、先生たちといっしょにロイヤル・オペラ・ハウスで
「白鳥の湖」もみました。

これも素晴らしかった。箱庭や元型と繋がるから、
ぜひ見るといいよと言われたのですが、
バレエは初めてでとっても感激しました。

この日のオペラの演目は、モーツァルトの魔笛です。

私が一番好きなオペラです。錬金術にも関係しています。
直子と結婚したとき、前後に3回も見る機会があり、
新婚旅行先のウィーンの国立オペラ座で見たのも魔笛でした。

今回の魔笛は、なんと全曲英語とのこと。

ドイツ語しか聞いたことがないので、これはびっくりでした。
しかし、実際始まってみると、あまり違和感がなく、
むしろお客さんの反応が英語なので、ものすごく良いのです。

くすくす笑ったり、プッと吹き出したり、いいところで拍手したり、
とにかく反応がフレキシブル。
だから私も遠慮なく大笑いしたり、声を出したりしていました。

まるでライブみたい。

女子の皆さんは、指揮者があまりにイケメンで、
そっちがメインになってしまったみたいです。
ギリシャ彫刻の天使みたいな男性でしたからね。

肝心のタミーノ王子役の人がいささか小太り…でして
女子から「感情移入できなかったよ」とブーイングでしたが、
「指揮者とタミーノ、脳内変換してください」といったらOKでした(笑)。

実にラブリーチャーミングな演奏で、
歌手の皆さんもノリノリですばらしかったです。
千秋楽ということもあって、
最高の魔笛を満喫することができました。

こっちのひとは、みんなとっても親切です。

言葉の壁はあるけれど、
スーパーでは私の荷物が少ないと、
レジを先に譲ってくれたり、
カードにチャージしようと機械をいじっていたら、
「それじゃできないよ」と親切に教えてくれたり、
みんな「サンキュ」とか「ソーリー」とすぐに口に出すし、
なんかね。フレンドリーなんです。

家族に会えないのはちょっと寂しいですけど、
それ以上に毎日、充実した講習を受け、
休日には充電をしたり、新たな体験をして、
日本ではできないことをたくさん味わっています。

そんなロンドン通信でした。

それではまた。

©Muneo.Oishi 2012

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