<光のために闇を見つめる>
自分の中にある闇とは、恐れていることのすべてであり、避けていることのすべてであり、否定していることのすべてです。私たちは闇を本能的に恐れ、目をそらし、抑え込み、排除し、なかったことにしようとします。
多くの人達が、「自分は何をしたらいいかわからない」と悩んでいます。
それはなぜかといえば、あまりに多くのことを、排除してしまったからです。たくさんの食べ物がありながら、わずかな一部分が気に入らないからと選択から除外し、「自分は何を食べればいいかわからない。何も食べるものがない」と言っているのと同じことなのです。
闇を排除した結果、満足する範囲が狭まり、選択肢が失われ、結果何も選択できなくなってしまいました。
光に生きるとは、闇をすべて受け入れることと同義です。どんな食べ物でもおいしいと感じるようになれば、毎日何を食べても幸せに感じるのと同じです。選択肢が無限大に広がれば、さらに豊かな経験をすることができます。毎日の満足と豊かさに繋がっていくには、ささいな闇など頓着せずに、光だけを強く見ていくことのできる強靭な感性が必要なのです。
もし、外国に旅行に行きたいと思っても、お金がなくて行けないなら、バイトやパートでお金を稼ぐことができます。しかし、バイトもパートもしたくないと思うのだったら、自分でビジネスを起こしてお金を稼ぐことができます。しかし、それは怖くてできないと思うのだったら、伴侶や恋人や上司にお金を出させるとか、なんとでも方法があります。
「お金がないからできない」のは、お金のせいではなく、闇をあまりに恐れ、恐怖を恐れ、苦痛を恐れて、なにもできなくなってしまったからではないでしょうか。これが「闇を恐れて、光まで失ってしまった」状態です。
ソースプログラムには「もし、明日死んでしまうとしたら、あなたは何をしますか?」という究極の問いかけがあります。
明日、死んでしまうとわかっていれば、人は頓着無くしたいことをするでしょう。しかし、実際は生きていかなければなりません。生きることへの恐怖から、私たちはどんどん選択肢を失い、小さな収入と小さな自由のなかで、日々耐える毎日を送らなければならなくなってしまいました。
光を強めたいと思うなら、闇を避けるのではなく、闇を自分の中に受け入れなくてはならないのです。
私達は闇を排除することで、光までも弱めてしまいました。だからといって、光を捨てて、闇に生きなくてはならない訳ではありません。光を強めるためにこそ、闇と積極的に向き合っていく、という新たな道を選択することができます。闇を恐れず、闇を知り、闇を自分の中に取り入れながら、なおかつ光に生きる。
それが私達の新たな生き方に繋がっていきます。
そのためには私達一人一人の中にある闇を、光の元に照らし出すことが必要になってきます。
私たちは真っ暗な闇の中に立つと、本能的に闇を恐れるようにできています。その恐怖は動物的な危険を恐れる能力であり、決して悪いものではありません。高所恐怖であろうと、閉所恐怖であろうと、速度恐怖であろうと同じです。身を守るための能力そのものは善も悪もありません。
しかし、その本能があまりに過敏すぎると、防御以上に反応してしまい、行動そのものを阻害します。
そして自由までも奪ってしまいます。私たちはみな、「闇恐怖症」になってしまっているのです。それをシャーマニックヒーリングで癒すことにより、ちょっとした闇に恐れたり、怯んだりすることなく、自分のやりたいことを実現するために、前向きに進むことができるようにします。「過敏化している闇を恐れる本能」を元の状態に戻すのです。
多くの人達が自分の夢や理想を実現しようとすると、最初にその行く手を阻むのが「無気力」という名の抵抗です。
「やろうと思うのに、気が乗らない」「めんどくさい」「結局、途中でやめてしまう」などなど、テンションを持続させることができません。それは「恐れ」が介入しているのです。
漠然とながら、先の読めないことを実行すれば、それは恐れに触れてしまいます。だから、そんな恐れに触れないように、エネルギー源を絶って、気力を失わせます。これはまさに、あなたを闇という危険から守るための、防御反応なのです。しかし、そんなことをやっていたら、いつまでたっても、夢も理想も実現しません。
大きな視点から行けば、防御ではなく、妨害になってしまっているのです。
夢や理想を実現したい、そのために前向きに動きたいと思うのであれば、この部分を癒さない限り、前に進むのは至難の業ですし、ものすごく苦労することになります。
こうして、シャーマニックヒーリングによって、個々の内面に潜伏している「闇を恐れる本能」を癒したことで、参加者の皆さんは闇に屈することなく、前に進むことが、はるかに容易にできるようになります。そして、いよいよ自分の高次元が望む「光のイメージ」に向かって、走りだすことができるようになります。
そんな仲間たちといっしょに集まり、高次元存在の愛と光を結集させるのがスペースヒーリングオーケストラです。
日本の中心に排除されて封じられた闇を浄化し、癒すとともに、一人ひとりが闇から顔を背けるのではなく、闇を過剰に恐れるのでもなく、向き合って取り込み、そして乗り越えることで、強まった光のなかにどんどん向かっていこうよと、みんなに呼びかけるのがスペースヒーリングオーケストラです。
闇を恐れるのではなく、闇と向きあい、取り込み、越えて光になる。
個々の闇に対する恐れを癒し、それを日本中に広げていくヒーリング。
そんなお手伝いを、夫婦一緒になって行います。
©Muneo.Oishi 2012