宗生です。
箱庭療法セッションがスタートし、
すでに三名の方のセッションをさせていただきました。
さらに、あと三名の方も実施予定で、
場所も東京、名古屋、岡崎と遠征することになっています。
自宅に来ていただいてのセッションも始まり、
くつろいだ中で箱庭を受けていただいています。
一度受けていただくと、とくに言わなくても、
ご自身で「あと何回受ける」とおわかりいただけるみたいで、
継続してのセッションをさせていただけており、
ありがたく思いながら、セッションをさせていただいています。
もちろん箱庭療法というくらいですから、
なにかを治す、癒すという力があることはわかっているのですが、
実際に箱庭を作り終えたあとの、みなさんの静けさや穏やかな様子を見ると、
箱庭の変容の力ももちろんですが、癒しの力をより感じています。
実際に創りだしてみると、最初は意識的に作るのですが、
だんだん直感的だったり、理由はないけれど置くようになってきます。
なので、出来上がった箱庭についてお話を聞いたり、
話しあったりしていると、
それまで漠然としていた内観が、はっきり現れることで、
様々な気づきや、納得感があるのです。
私自身、ロンドンの研修で、
ジョン先生に「君にとってこのオブジェクトにはどんな意味があるの?」
「なぜ、ここに置いたの?」など、質問に答えていくうちに、
自分でもよくわからなかったことが「ふっ」と口から出てきたり、
「君はこの箱庭を作って、どんな気持ちがした?」と聞かれて、
さまざまな感情をはじめて感じたりしました。
それはどれも、とても大切な気づきでありヒントであるとともに、
そんな自分にとって大切な思いを、一緒になって見ていてくれる人がいる、
というのはとてもうれしいものでした。
自分一人じゃない、わかってくれる人がいる、
その中で自分も自分をわかっていける、というプロセスは、
安心して自分の変容に身を委ねていけるのですね。
箱庭のいいところは、
あくまでオブジェクトーおもちゃと使って作っていくので、
象徴的な表現としてしか表現されないから、
作り手の思いがすべてにわたって優先されることです。
セラピストがクライアントに解釈を押し付ける、というのは
少なくとも私の行う箱庭ではできるだけなくしたい要素です。
箱庭は作った人が創造主であり、その人の思いがなにより優先され、
そのなかで、本人もよくわからない意味内容を示唆するために、
セラピストが必要なことを伝えます。
セッションとセッションの合間には、
夢や記憶が深層からメッセージを伝えてきてくれたりします。
現実で、不思議な偶然が変化を促すこともあります。
箱庭のセッションは間を一週間から二週間程度あけて、続けていくので、
プロセスは2~3ヶ月かけてじっくりと進んでいきます。
その中で、箱庭は常に内的な現在の変化を示し、過去と未来を示します。
作っていただいた皆さんに、自分の作った箱庭を携帯などで写真に撮り、
帰っていただきますが、みなさん大切にご覧になっています。
私自身、自分の作った箱庭一枚一枚が、宝物のように大切なので、
その気持はとても良くわかります。
そんなかけがえのない作品が、心を込めて作られるのを、
謙虚な思いで傍らにご一緒させていただきながら、
感謝をとともに、箱庭のセッションをさせていただいています。
不思議な事に、箱庭のセッション中、
とくに箱庭を作ってみえる最中はなにもせず、
ただじっと座っているだけなのですが、
心のなかは静かで穏やかな愛に満ちています。
解釈とか分析とかはあまり頭になく、
守られた空間の中で、全てに意味がある創造が
今ここで行われていることを感じながら、
感謝と愛が広がっていくのを心の内に感じています。
なんかそんな感じで、あまりうまくお伝えできないのですが、
箱庭療法ってやっぱりいいなあ~と思うので、
もし受けたいなと思わる方がおみえでしたら、
まずは試しにで構わないので一度受けて、体験していただきたいです。
それではまた。
□箱庭療法へのお申込はこちらからどうぞ。
https://einetrie.com/?p=4735