こんにちは、宗生です。
ロンドンで習得してきた箱庭療法の実施準備が整いました。
箱庭療法とはどのようなものかは、
実際に受けていただかないとなかなかそのポテンシャルを
理解していただくのは難しいかもしれません。
箱庭療法を実際に受けていただくといいなと思う方は、
次のような方々です。
・自分の内面に何かうまくいかない部分がある。
・未成熟だったり、バランスがとれていない部分がある。
・無意識のうちにブレーキが掛かってしまうことがある。
・子供の頃の古い心の傷や痛みがある。
・いろんなワークを受けたり、本を読んだり、自己啓発を受けても、
一瞬は変わると思うのに、結局元に戻ってしまう。
・女性性が開放されておらず、恋愛や夫婦生活に喜びがない。
・男性性が弱く、自分の意志で行動したり、持続することが苦手。
・性的な罪悪感があり、セックスが楽しめない。
・性的な欲求が高まり、今のパートナーでは満足できない。
・お金に関する罪悪感があり、お金に関わることが苦手。
・パートナーの不倫や浮気などに悩んでいる。
・壁にあたっていて前に進めないため、ブレークスルーしたい。
・なんだかわからないが、箱庭に惹かれる。
上記のような問題を抱えており、
さまざまなエネルギーワークや錬金術を受けているのに、
なかなか現実が変わらない、もとにもどってしまう、
などといった問題がある場合、
その多くは三次元的な部分にある恐れや不安、傷や痛み、
ブロックなどがあって、そこから先に進めなくなっているためです。
エネルギーがどんどん高まり、エンジンパワーは上がるのに、
それをものすごいきつい力でブレーキをかけているわけなので、
楽になるどころか、どんどん苦しくなってしまいます。
前に進めばいいのに、と多くの人から言われ、
自分でも前に進みたいと思っているのに、
結局何もできないまま、毎日が過ぎてしまい、
閉塞感、無力感、自己否定感だけが強まってしまいます。
私自身も、ロンドンで箱庭を集中的に受けてみて、
初めて自分の前進を留めいた原因が何かがわかりました。
陰陽師を習ったことで、人の前にもっと出ていって、
多くの人と関わりあいたいと思っているのに、
なぜかそれを押しとどめようとする内的なブロックがあることにさえ、
自分自身あまり気づいていませんでした。
それが、結局は収入も上がらない原因でもあり、
自分自身の欲求不満やストレスの要因にもなっていたのですが、
周りの人のほうがよほどわかるのに、自分はあまり気づかなかったのです。
「なんで宗生さんは直子さんの影に隠れているの?
もっと前に出たほうが、楽しいでしょう。もっと出ましょうよ」
といろんな方から言っていただきました。
実際、本当にそうだなと思うのに、なぜか「でも、まあいいや」と
めんどくさいとか、いろいろ言い訳を付けて先延ばしにしたりして、
そのたびに周りから助言をしていただいたり、ワークを提案してもらったりしました。
しかし、実際ロンドンで箱庭を受けてみて、
なぜこんなに人前に出ることが怖かったのか、
やっとわかったのでした。
それは、自分自身の奥深くに眠ったまま、
手付かずになっていた動的な女性性のシャドウ(影)があったからでした。
東京で一人暮らしをしていた大学生時代、
ものすごい孤独と苦しみの中で、ある女性をひたすら求めながら、
結局果たされなかった痛みや悲しみがそのまま封印されていました。
もし、このシャドウに気づかずに、多くの人と接するようになったらどうなるか。
当然、この世界は女性のほうが圧倒的に多いわけですから、
何かの拍子に魅力的な女性に心を突き動かされてしまって、
妻や家族を傷つけてでも、そっちに行ってしまいかねないような、
そういう不確定な闇が自分の中にそのままになっていたのでした。
それが、今回ロンドンの研修中に闇に光を当てることによって、
はっきり箱庭の中に表現されたのでした。
それも最初の箱庭で、自分でも意識して作ったわけではなく、
たまたま置いたものが、問題のキーになっていることがあとで分かりました。
そして10回の箱庭を作る中で、自分の中で大きな変容のプロセスが生じ、
ときにプロジェクションを起こして強い恋愛感情に揺さぶられたり、
当時の深い悲しみを思い出して涙を流したりしながら、
封じられた闇を取り出して、癒し、自分自身の中に収める、
ということを行うことができました。
それによって、連鎖的に封じていた叡智や男性性の一部も開放され、
(それほど私が発動を恐れたシャドウだったのです)
今では非常に人と接することが楽になりました。
女性に対して必要以上に恐れたり、警戒する必要がなくなり、
いまはとても楽に、フレンドリーに接することができるようになりました。
仮に魅力的な女性が現れたとしても、
もっと自然にその気持ちを受け入れつつ、妻にその思いを流しこむことも
はるかに容易にできるようになりました。
箱庭というのは言葉では表現できない深い自分をそのまま出すことができ、
普通のコミュニケーションでは伝えられないような内面さえ、
伝えることのできる、パワフルで深い潜在能力を持ったメソッドです。
心のなかに、言葉に出来ないもやもやがあって、
ずっとそれを言葉にしたい、形にしたいと思いながら、
なかなかうまくいかないままでいる、という人がいたら、
箱庭を実際においてみると、ほっとするはずです。
私自身、内面にある世界を表現するために、
たくさん小説を書いたり、絵を書いたりしましたが、
結局才能がなくてうまくいきませんでした。
誰にもわかってもらえない歯がゆさが常にありました。
幸い、妻の直子は特別な感性を持った人で、
私のそんな内面を深く受け止め、理解し、評価してくれましたので、
彼女に出会ってからは随分楽になりました。
そうはいっても、全部が全部を表現しきれるわけでもありません。
自分の中にあるものを、全く手加減なく、全開で表現したのは、
900枚のグラールという物語を22のとき書いて以降初めてのことです。
グラールでさえ、表現しきれなかったものを残した作品でしたので、
完璧に表現しきったと満足できたのは今回の箱庭が初めてでした。
箱庭という表現形式と、全部受け止めてくれる読者(講師、参加者)、
が見ていてくれたおかげです。
このようなプロセスにより、大きな癒しと解放、覚醒が起こりました。
どんなワークも受ける前は怖いものです。
私自身、箱庭の講習に行くまで、ものすごく抵抗しました。
ギリギリまで迷いましたし、パスポートも忘れて行きましたし(笑)、
本当に怖かったです。
でも、終った今は、本当に受けてよかったと思えます。
自分の中の、どうやっても自分だけでは取れなかった棘が、
するする抜けて、今の自分になって戻ってきた。
そんなすっきり感があります。
まずは一回試しに受けて頂くだけでもいいと思います。
それで何か手応えがあったら、3回、6回と受けていただくことで、
さらに箱庭は深まり、プロセスが進んで、成長と補完が起こります。
©Muneo.Oishi 2012
補足(2018.6):現在は直子より箱庭療法及び療法士養成コースをご提供しています。
https://einetrie.com/?page_id=4788