こんにちは、宗生です。
陰陽師の講習をさせていただいて、
「陰陽師講習を受ける理由」について
お伝えしたいと思ったので、書いてみますね。
私が陰陽師になったのは、自分で望んだというより、
与えられた、といった感じでした。
そもそも「陰陽師」が何かさえ、知りませんでしたから。
だから「あなたは陰陽師ですね」と言われ、
陰陽師養成講座を受けることになったときも、
よくわからないけれど、何か惹かれるものを感じて、
受けただけなのでした。
だから、「陰陽師講習」を受ける理由というのが、
よくわからなかったのですね。
体験会をたくさんさせていただき、
多くの方に陰陽師ワークを受けていただきました。
その中の多くの方が、効果を感じていただいたり、
「いつかやってみたい」と言っていただいたりしています。
しかし、いざ受けるとなると、多くの方が躊躇されます。
なぜ躊躇されるのか、私はなかなかわかりませんでした。
金額的に高額だから、というのもありますが、
直子のプロテクション講習や錬金術講習などの高額な講習会を受ける方が
たくさんいらっしゃるわけですから、
実はあまりそれは理由ではありません。
おそらく、陰陽師に対する恐怖感があるのだと思うのです。
世の中の陰陽師に対するイメージは、
「闇払い」といった感じなのだと思います。
妖怪や、悪霊や、魑魅魍魎や、悪魔といった恐ろしい存在から、
人間を守ったり、追い払ったり、闘ったり…といったイメージですね。
でも、私は思うのですけれど、
一番怖いのはそういった目に見えない存在ではなく、
人間なのではないでしょうか。
数多くの戦争などの残酷な殺戮を起こすのは、人間です。
悪魔の所業とか、憑霊とか、私も実際に色々見ましたけれど、
それを実際に行うのは、人間なのです。
悪魔が人の手を借りずに人を殺すことはできないし、
人が苦しんだり、悩んだり、自殺してしまったりするのも、
結局は人間の中で働くものであって、
人間が押しとどめることが出来れば、
眼に見えない闇たちは、三次元に何一つ影響を与えることはできないのです。
つまり、悪霊が問題なのではなく、
悪霊がそこらにいても、
影響を受けなかったり、影響を排除できれば、
彼らは指をくわえて見ているしかできないのです。
これは天使だって神だって同じです。
天災などの災害は悪魔の所業でもなければ、神の処罰でもなく、
もっぱら物理的な法則に則った中立的自然現象に過ぎません。
人間がそこに、神や悪魔を見ているだけなのですね。
結局、この三次元は人間が中心なのです。
高次元がどれほど強く、覚醒されていても、
この三次元の中でその意図や目的を実現するためには、
三次元の肉体がなんとしても必要なのです。
どれほど優秀なプログラムを書けたとしても、
最終的にそれが映像になったり、音になったり、信号になって
出力されない限り、なんの役にも立たないのと同じです。
陰陽師の講習を受けたい、陰陽師に惹かれる、という人は、
そんなに多数派ではありません。
関心がない、興味が無い、別にどっちでも構わない、という人は
まず無関係でしょう。
でも、少数派の中には、陰陽師という言葉に、
理不尽に惹かれる人がいます。
あるいは、理不尽に恐れる人がいます。
陰陽師が大嫌いだ、という人もいます。
しかし、大好きも大嫌いも、同じエネルギーの表裏に過ぎません。
惹かれていることに変わりはないのです。
無関係な人は、そもそも何も感じません。
陰陽師にかつて関係のあった人だから、
そこに何か惹かれるもの、反発するものを感じるのです。
それは錬金術師も同様です。魔女も同様です。
かつて、その役を成した時があり、
そのことでひどい殺され方をした人もいるでしょう。
何もかも失った人もいるでしょう。
二度と陰陽師なんて思い出したくもない、と思って
息絶えた人もたくさんいることでしょう。
でも、その時空を超えた記憶は、
いまもなお魂に刻まれているのだと思うのです。
今のこの時代、次元上昇を迎え、
高次元と低次元が三次元の中で一つに共鳴し合い、
新たな生き方へと変容する時代の中で、
かつて陰陽師として生きた人たちの叡智は、
別の形で必要とされています。
陰陽師の講習でもっともお伝えすることは、
「正中であること」すなわちセンタリングです。
そして「大地に根を下ろすこと」すなわちグラウンディングです。
センタリングとは、ハートセンター、
つまり高次元とつながる窓と三次元の自分自身が、
ぴったり一致することです。
グラウンディングとは、
大地、地球、自然、生命という低次元のエネルギーに、
しっかり足を踏ん張って、
高次元の叡智と三次元の行動力を現象化させるために、
この体を最大限に活かすことです。
陰陽師講習「大地のワーク」は、
まさにこのことを、全身を使って学ぶのです。
脳天から尾てい骨までを垂直に保つために、
力を抜き、姿勢を正して、呼吸をします。
そして裸足になり、畳の上を、すり足で歩きながら、
大地を捉え、捕まえて、技を行うことを身につけます。
陰陽師を習ったからといって、
魔を払ったり、闘ったりする必要はありません。
恐ろしい思いをする必要もありません。
そうではなく、
この三次元の世界の中で、
しっかり根を張り、天に繋がって生きること。
陰陽師としてかつて生きた自分を取り戻し、
封印を解いて、真の自分に戻ること。
そのために、学ぶのだと悟りました。
それではまた。
©Muneo.Muneo 2012
補足(2018.6):現在は、当方サロン&スクール・リーベルワークにて直子が講習を行っております。
https://einetrie.com/lieber/?page_id=9605