さて、このような新しい定義により、あらためて「運命のパートナー」を考えてみましょう。果たして、「運命のパートナー」は存在するのでしょうか。
この問いかけには、意味がありません。
なぜなら、存在するも、しないも、すべて自分の望み次第だからです。
あなたが「運命のパートナーがいる」と思えば、いるのです。そして新たな運命の定義に基づいて、愛のエネルギー体である神が、内なる神の願いに呼応して、あなたの予想を凌駕するほどのすばらしい異性を、最高のタイミングと、最高の華麗さと、最高の粋な計らいで創造し、あなたのもとに運んでくるでしょう。
あなたが「運命のパートナーなどいない」と思えば、いないのです。
あなたが「運命のパートナーなど必要ない」と思えば、必要ないのです。
たったそれだけのことなのです。
もし望むのならば、新たな信念に書き換えましょう。そして日々そうあり続けましょう。そうすれば、現実となるでしょう。現実となってからも、信念を強化し続けましょう。そうすればますます、その通りの現実が強化されるでしょう。
不安や恐れは、現実をその通りの色に染めていきます。
愛や信頼は、現実をその通りの色に染めていきます。
運命のパートナーは存在するのか。
答えは「望めよ、さらば与えられん」です。
新たな運命の定義によれば、「運命のパートナー」とは、魂の半身です。
魂の半身とはどういう意味かというと、「自分の中に彼の半分がいる」「自分の中に彼女の半分がいる」という意味です。出会う前から、すでに相手の魂が自分の中にいると感じるから「半身」なのです。
彼は自分の中に小さな彼女が自分の中にいるように感じ、彼女をかけがえのないものとして愛し、身体を持った姿で出会いたいと願います。ユングはこれをアニマと言いました。
彼女は自分の中の小さな彼が自分の中にいるように感じ、彼をかけがえのないものとして愛し、身体を持った姿で出会いたいと願います。ユングはこれをアニムスと言いました。
その魂の半身を通じて、相手と語り、相手を知ります。
ほとんどの場合、そこまで意識化されることはありませんから、夢で出てくるかも知れませんし、映画やテレビ、歌や詩の中にそれを見るかも知れません。作品を通じて「なぜ自分の内面を、これほどまでわかってくれるのだろう」と感じます。
様々な作品が、魂の半身を生み、育てるための手助けをしてくれるでしょう。それが高い芸術であろうと、エンターテインメントであろうとかまいません。すべての作品の中に気付きはあることでしょう。
このように大切に育てられた魂の半身が自分の中で見えてくれば、その強い魂のエネルギーを受け止めた、同じ波長を持つ身近な人が必ずいます。そしてその人の発信したものも、自分の中に流れ込んできます。出会うまで、魂のレベルでの相互交流が行われます。そのヴィジョンがはっきりしていればいるほど、相手もまた鮮やかに目覚め、育つのです。自分も同じように相手の抱くビジョンに導かれて育ちます。
これが「あなたは私、私はあなた」の真意です。
このようにしてお互いを育て合った二人は、出会わずにはいられません。準備が整い、出会う段階に達すると、それまで覆われていた封印が解けます。そのとき、あなたは「青い鳥」がこんな身近なところにいたと気付き、願った以上に魅力的な相手の外観と内面に感激することでしょう。
あとは、そのギフトを受け取り、信じるとともに、感謝と感動を、常に新しくあり続けることです。
人間は幸福に慣れやすく、不幸に敏感です。身体のすべてが健康であったとしても、歯の一本が痛むだけで、感謝よりも嫌悪感で満たされてしまいます。ネガティブな感情を手放すことを常に心がけましょう。感情を解放することができれば、よきものはさらによきものとなり、不要なものは消えてなくなります。
感情解放、欲求解放に関しては「セドナメソッド」に関する情報をあたってください。
セドナメソッドの最大の恩恵は、どんな感情もただ手放すだけでよいと言うことです。感情を解放すれば、ポジティブな感情はより強まり、ネガティブな感情は薄まります。自分を無理に変えたり、押さえ込む必要がなくなります。
五大欲求を手放し、我を手放し、ネガティブな感情を解放する、シンプルで簡単な方法がセドナメソッドです。かつて、修行僧が長い時間をかけなくては会得できなかったスキルが、実に簡単に、誰にでもできるテクニックとして、シンプルナイズされています。
信念・観念・想念を書き換えても、すぐにはそれを承認できず、不安や恐れが出てきます。それを押さえ込み、目をそらしていても、逆効果です。強固に支えられてきた旧来の信念・観念・想念も、手放すことでネガティブな感情という支えをなくし、書き換えられていきます。
そして毎日の生活の中では、対話を大事にしましょう。言葉であれ、文字であれ、イメージであれ、ハグやキスやセックスであれ、コミュニケーションをとり続けることが、二人の間に「半身」の感覚を呼び覚ましてくれるはずです。一時的な軽い危機も刺激的です。それによって、失うことを疑似体験し、かけがえのなさを思い出させてくれます。そうすれば、再び熱い思いが戻るでしょう。
変化を恐れないでください。愛と信頼を中心に、今を思い描きましょう。
あなたの中に神がいます。あなたの中に理想の相手がいます。あなたの中の理想の相手は、身体を持った相手へと繋がっています。彼女と、彼と出会ったとき、わからないはずがありません。あなたの持ち物がすぐにそれとわかるように、名前を呼ばれたら反射的に返事をするように、相手はすぐにわかります。そのとき、思考はさして必要ありません。理性による判断を越えたところで、こんな内的な声が聞こえてきます。
「彼こそが君の望んだあの人なんだよ」
「彼女こそが君の望んだあの子なんだよ」
その声を信じて、人生最大のギフトをどうか受け取ってください。それはあなたが望み、神が作り出してくれた、生命のギフトです。
そして大切にしてください。
それはあなたの半身であり、あなたを補完し、あなたをより高見へと導きます。あなたをパワフルにし、自由な愛の存在として、完璧な姿を取り戻してくれます。もちろんあなた一人でも完璧です。でも、相手と一つになることで、その完璧さは拡大し、正反対のものをも統合していきます。
女と男、陰と陽、月と太陽、凸と凹。
これらが一つとなり、中心ができあがります。
そんな存在をどうか望んでください。あなたが望みたいと思うなら。
必ずいると信じてください。出会いたいと願うなら。