運命のパートナーに出会う7つのステージ(2)憧憬

A Graceful Rose

このような周囲の刺激と、自分の中に本来眠っている「愛を求める」欲求が結びつくと、自分にもそのような異性とのコミュニケーションを通じて、今まで体験したことのない感情や、イベントを知りたい、体験したいと願うようになります。純粋に、今まで体験したことがない体験に惹きつけられる感情が、「憧れ」です。

憧れの特徴は、ネガティブな感情を伴っていないことです。同時にまだ芽が出たばかりの感情でもあるため、身近な現実よりも、遠い世界に理想の相手を探してしまいます。たとえばアイドルやアーティスト、俳優、女優、モデル、芸能人、スポーツ選手などです。アニメやマンガ、物語などに出てくる二次元のキャラクターに憧れる場合もよくあります。

憧れとリアルが一つになった存在が、運命のパートナーです。

憧れは心理的に遠い相手に惹きつけられる現象として現れますが、それは自分の理想のパートナーの投影であり、運命のパートナーとして出会う相手のエッセンスが現れている場合があるのです。

異性に対し、ロマンティックで、非現実的な憧れを抱くことは、けっして逃避でもなく、無駄なことでもなく、愚かなことでもありません。これなくして、運命のパートナーと出会うという、もっともリアルでロマンティックな体験は得られません。

しかし、憧れはあくまで憧れだと、どこかで気付くことも必要です。

我々はまず、心の中で異性に対する憧れ、恋愛に対する憧れ、新しい関係性への憧れという形で、パートナーを求める中心核を育てます。しかし、それをわからせてくれた対象、アイドルなどの三次元、アニメなどの二次元の対象を、そのまま愛し続けても、それは実際に相互に愛し合う体験にはつながりません。

憧れに没頭しているときは、なかなかそう思えませんが、その憧れの要素を自分の中に落とし込むと、ちゃんとその要素を中心核に持ったリアルな異性に出会えます。

何度も繰り返してきたように、思考現実化プロセスが動くからです。

憧れの存在がどうして、自分にとって憧れなのか。そこまで落とし込むと、それは自分の中で理想の相手、運命のパートナーを引きつける、強力な信念・観念・想念になります。

リアルな現実の中で、理想のイメージを担う存在に出会うこと、それは同時に、相手にとってもあなたの中に、理想のイメージが写っているということでもあります。

よく、恋愛を「熱病」とか「熱しやすく冷めやすい」などというのは、このイメージに投影による理想化が起こるからです。人間は、だれでも内面に神や仏や、あるいは天使や騎士が眠っています。そしてそれを感じ取る感性も皆持っています。いわゆる第六感とか、シュタイナーが言う「超感覚的世界の認識」です。恋愛という、強烈な情熱のエネルギーによって、一時的にそれが目覚め、相手の中にそれを映し出してみたり、自分の中のイメージを相手に映し出したりします。

これは、一度は是非体験してみてください。これがないと、運命のパートナーに出会うための、エネルギー源に不足します。たしかに、終わった後では「どうして自分はあんなに夢中になったんだろう」と、騙されたような気持ちになりますが、それも大切なプロセスなのです。

我々はイメージに対しても甘美な感情を味わいますが、身体はそういうわけにはいきません。いずれ、身体も愛で満たしたいと願うようになります。

そうならないよう、イメージの世界から出てこないでいることも、その人の自由な選択ですが、もしそこに「現実の世界では理想の相手なんかであえるわけがない。だからここから出たくない」という思いがあったら、それは不安・恐れ・心配の観念が存在するからで、それは実際にそのような現実を作り出します。

ならば、その内的なイメージを、単に投影しては、リアルな相手の実像を知って幻滅を繰り返す信念・観念・想念を、「必ずこのような理想を内に担い、外に表している運命の相手が存在する」という信念・観念・想念に書き換えてみましょう。

そうすることで、次の段階へと大きく進み出すことができます。

よかったらシェアください
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次