では、そのような運命の相手をもし失ってしまうとしたら? 死で相手を失うことを恐れるために、パートナーを愛することを恐れることがあります。これは、スターウォーズでアナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ちた理由でもあります。
自分が死ぬ以上に、相手の死を恐れるのは、運命のパートナーであればこその恐れかもしれません。こんなかけがえのない人ともし別れたら、もう二度と会えないかもしれない。そんな恐れに、私も長い間とらわれてきました。出産のたびに、パートナーの死を恐れ、眠れない時を過ごしたものです。
しかし、運命のパートナーと出会い、結ばれ、体験した愛は、拡大していけば、愛の存在である神との合一の体験と同じであることをいずれ知ることになります。彼と彼女が一つになり、生命を生み出すことは、神と自分が一つになって宇宙を、現実を生むのと同じであって、決して別れ別れになるわけではないと、徐々に気づくことになるでしょう。
この現実の中でも、もし自分にその気があれば、運命のパートナーと呼べる人と、また別の形で出会うでしょう。そして再婚することになるでしょう。一回の人生で、ただ一人だけと決める必要はないのです。ただ、同時に二人ということはありえないというだけです。
なぜなら、我々の身体がそうなっているからです。