龍をめぐる冒険 4 「ここが本当に宗像大社?」

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こんにちは、宗生です。

今回も、龍と弁天の話ですが、
おかげさまでメールや電話で、
「おもしろい!」と反響をいただいています。

よかったです。ありがとうございます。

励みになるので、ちょっと更新が遅いなと思ったら、
ときどき燃料投下していただけるとありがたいです(笑)。

さて、今回は宗像大社のお話です。
これも長くなりそうですが、お付き合いください。

例のあやしいコンベンションは、
やはり恐ろしく退屈なだけでなく、
人は多いし、居心地は悪いしで、
午後はスタバに避難していました。

前職のお陰で、
組織とか団体とか、そういった縦型の人間関係には
ほとほとうんざりしていました。

こういった大きな場所を借りて行う大会を、
企画したり運営したり、進行したりしていたので、
そういう有象無象が思い出されて、
それだけで気分がローになってしまうのです。

なんか、せっかく苦労してそういう場所から逃れたのに、
またこんな所に来ている自分ってどうよ!?
と、堂々めぐりしている自分に苛立っていました。

結局、BMWご一行は現地解散ということになり、
私はビジネスホテルに一泊して
翌日、一人で宗像大社に参拝し、
新幹線に乗って名古屋に帰るつもりでした。

ところが、どういうわけか、
いっしょにきたロハス系美女も、
一緒に行きたいということになり、
二人で行く、ということになっちまいました。

なんとも奇妙な気分で、
福岡からローカル線に乗って
東郷という駅に向かいました。

私は、伊勢神宮に匹敵する神社だと聞いていたので、
宇治山田みたいな観光の駅を想像していたのですが、
むしろ下妻みたいなローカル線の駅前で、
がらーんとしていて一時間に一、二本しかバスが出ていません。

ズバリ、ど田舎でしょう(涙)。

九州で宗像大社といえば車のお祓い、
というくらい、有名ですから、
電車で来る人は少ないのかもしれません。

っていうか、絶対車でいくべき神社であることが、
あとでわかってきます。もし行くんだったら、
レンタカーでもいいので、絶対車で行ってくださいね。

そんなゆるーい感じで、宗像大社につきました。

「え、ここ?」

思わず、周りを見回してしまいます。
私の中に伊勢神宮とか熱田神宮のイメージが強力にあるっていうのが、
とことんいけませんね。でっかい鳥居とか、でっかい橋とか、
そういうのが最初にどんと目に入ってくるに違いないと思い込んでいます。

でもですね、最初に目に飛び込んでくるのは、
イオンみたいな超広い駐車場と、無数の自動車たちだけ。

奥のほうにコンクリートで建てられた巨大なお祓い所が見えますが、
なんかまるで、サービスエリアかドライブインみたいな雰囲気で、
神社に見えない…。

あのー、ほんとにここが、あの、むなかたたいしゃなんでしょーか?

不安な気持ちで大きな駐車場を抜けると、
遠くに開けた空間が見えてきます。
木々に隠れていた石の鳥居が、やっと見えてきます。

そちらかなあと見当をつけて歩いて行くと、
小さな池に太鼓橋がかかっていて、
その橋を渡ると急に、雰囲気がガラっと変わります。

ハリーポッターのキングス・クロス駅みたいに、
急に次元を飛び越えて、違う空間に入ってしまったみたいな
そんな奇妙な感覚のまま、本殿に向かいます。

ここは辺津宮というそうです。
主祭神の市杵嶋姫神にお参りをしますが、
なんだか全然、ピンと来ません。
ものすごく、釈然としない気持ちでいっぱいです。

明らかに、ここじゃない感覚がビンビンします。
もっと別のところがあるんじゃないの?

更に奥へと進みます。
すると、さらに奇妙な空間に入って行きます。
「鎮守の杜の道」と札が出ているのですが、
パワフルな木がにょきにょき生えています。

途中に相生の樫、というご神木があったり、
いろんな祠があるのですが、
やっぱりここじゃない雰囲気。

さらに奥へ進んでいくと、
立派な社が二つ見えてきます。
この社の構えは、伊勢でも見たことがあります。
月讀宮(つきよみのみや)とそっくりなのです。

別社が祀られているのですね。

第二宮が沖津宮(沖ノ島)で湍津姫神、
第三宮が中津宮(大島)で田心姫神、
とあります。

ん~~???

このあたりで、
やっと宗像大社は三人の女神が別々に祀られていると、
理解し始めました。

この三人の女神を総称して、
宗像大神とか、宗像三女神とかいうわけですね。

要するに…。

かしゆかです。
あ~ちゃんです。
のっちです。
三人あわせて、Perfumeでっす♪

というのと、同じですな(笑)。

事前勉強もしないで直感に任せていくから
こういうことになるわけですが、
かえって余計な知識が無いので、
感覚に任せていくほうが、
かえっていろんなことがわかることがあります。

さらに、高宮への悠久の道を通って、奥へと進むと、
高宮祭場という露天の祭場があって
中は禁足になっています。

説明には、
『辺津宮には、宗像大神ご降臨の地と伝えられる
「高宮祭場」があります。
悠遠のいにしえより、この地でお祭りが行われて以来、
現在も古式にのっとって続けられています。
神籬(ひもろぎ)・磐境(いわさか)という
お祭りの原点を今に残す、
全国でも数少ない古代祭場です』
とあります。

ここまでやってくる参拝客は少なく、
聞こえてくるのは風そよぐ、木々の音と、
森の鳥の声だけです。

なるほど、ここはなにかがあるな、と感じますが、
それがなにか、すっきりわかりません。
どこか、別の空間につながっている感じがします。

自分の中の龍が、もぞもぞしているのですが、
とにかくすっきりしないのです。
しないのですが、なんとも言えない懐かしさを感じます。

龍なんて言葉はどこにも書かれていないのですが、
ものすごく歓迎されている感じがするのです。

奇妙なのですが、故郷に帰ってきたような、
懐かしさをずっと感じていました。
始めてきた場所なのに、なぜ?

もう、さっぱりわけがわかりません。

さすがに、ここに至って、
直感だけでは何ともならなくなってしまいました。
知らないことが多すぎます。

本殿に戻ると、売店で解説書を買い求めました。
高価な解説書で、普通なら絶対買わないのですが、
有無をいわさず買ってしまいました。

ここって一体なんなの?

宗像三女神って何モノ?

なんでこんなに懐かしいの?

そんな漠たる疑問に対する答えの多くは、
その本の中に書かれていました。

続きは次回に。

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