龍をめぐる冒険 8 「まだやり遂げていないことのある、あの場所へ」

宗生です。

龍と弁天の話を続けます。

なお、内容に関してはあくまで
宗生が受け取っている個人的な内容にすぎません。
だから、極めて主観的で無礼講です(笑)。

とりわけ神道に関してはいろんな解釈や「真理」や立場が、
あるのは重々承知しておりますので、
メルマガ内のみでの配信に限定しています。

未読の方は以下の記事は読んでおいてください。
■私のチャネリングについて
https://einetrie.com/?p=3068

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「少しずつしか進まないから、イライラするぅ~(笑)」
というご感想をいただいています。

すみません、超小出しで。
そのくせ、時空間ジャンプは激しいですが。

今後も、非常にゆっくりしたペースで進んでいきますので、
生温かくお付き合いくださいね。

ちなみに、私が開放した龍は全部で9体です。
この時点で2体しか開放していないので、
まだまだ先は長いですね(笑)。

さて、三年後の宗像大社の話をします。

私は夜中の十二時頃、
突然「宗像大社に行こう」と思い立ちました。
ちょうど春休みで、子供たちも休みでした。

直子や子供たちを叩き起こし、
「今から宗像大社に行くから」というと、
さすがにみんな「ええっ、今から!?」と仰天しましたが、
どうやらただごとではない雰囲気を私から感じたのか、
すぐにパジャマを脱ぎ捨て、夜中の一時に名古屋を出発しました。

そこから約12時間、数度の食事休憩をはさみましたが、
一度も運転を代わることなく、高速道路を走り続け、
翌朝の昼頃、ようやく九州の宗像に到着しました。

当時乗っていた車はホンダのストリームでしたが、
一日で1000キロ近く走ったのはさすがに初めてでした。

なんで、そこまでして行かねばならなかったのか。
それには、理由がありました。

前回の宗像訪問から三年の間、
私はなんとか自分のワクワクを事業として確立するべく、
必死で動き、働きました。

紆余曲折がありましたが、
あるイベントを通じて素晴らしい仲間と出会うことができ、
彼らと一緒にビジネスをはじめることができました。

とりわけ、その中のリーダーが、
若いのに素晴らしい天性の魅力と人脈を持っていたのですが、
彼はそれをどうやって仕事に生かしたらいいかわからなかったのです。

「ソース」というワクワク発見プログラムを通じて知り合った我々は
一緒に事業を起こすことで、互いの弱点を補完しつつ
強みを発揮することができると考えたのです。

実際、当初は大成功でした。

その中で、私もサイトプロデューサーとして仕事が出来るようになり
立ち上げたコンテンツサイトからの注文もどんどん入るようになって
なんとか事業として軌道に乗りかけていました。

が、私はずっと心に引っかかっていたことがありました。
あのBMWの社長から、「君はパソコンの仕事をしちゃいけない」と
言われたことがあったからです。

というのも、かつてこの社長のプロジェクトに関わった際に、
経費で買ってもらったMacBookProが、
アタッシュケースごと車から落ちてしまい(!?)、
DVDにする予定だった大量の動画データごと、
なくしかけけるというあり得ない事件が発生しました。

幸い、拾ってくださったのが親切な老婦人で事無きを得たのですが、
異常を感じて、ぐるぐる棒で勝手にメッセージを取った社長は
それは私に対する警告メッセージだと解釈したのでした。

御存知の通り、私はこの手の警告とかが大っキライなので、
こういわれると、逆にムラムラ反発するのですが(笑)、
でも、やっぱり心の奥では気になるわけです。

パソコンの仕事が私の天命なのか?
これは、再三いろんなメンターから投げかけられた疑問でした。

「君の天命は、パソコンなのか? 違うだろう」

BMWの社長から離れたあとも、
この言葉はずっと心に残っていたのでした。

案の定、不安が現実になりました。

リーマン・ショックです。
仕事を頼んでくれていたのはみんな、
あまりお金が無い中小企業ばかりですからたまりません。

あっというまに資金繰りが苦しくなり、
私に発注された仕事もキャンセルされたり、
未払いのまま回収できなくなってしまいました。

それで、我が家も一気に資金繰りが行き詰まりはじめました。

それでもなんとか頑張って続けていたのですが、
そこで一緒にやっていた仲間と、
サイトデザインのコンセプトが食い違ってきてしまい、
私が一番やりたくないことをやるように求めてきたのでした。

それは、フラッシュをメインにしたサイトを作ることです。

私は、コンテンツ重視のサイトを作ることが
SEO的にも有利だし、コストも掛からず良いサイトができるので、
それをコンセプトの中心にすえて進めていました。

この考え方は、今でも全く変わっていません。

中身(コンテンツ)を重視するCMSサイトが好きで、
(だから私のサイトの先生は糸井重里さんのほぼ日です)
醜いフラッシュを多用するサイトが大嫌いでした。

後日、スティーブ・ジョブズもフラッシュが大嫌いと知って、
さもありなんと溜飲を下げたのですが、
素人は動きのある派手なサイトが良いサイトと、
どうしても思ってしまいます。

そのたび説得していたのですが、
まさか仲間までそんなことを言い出すとは思わず、
がっくりしてしまいます。

さらに追い打ちをかけるように、
その時取り組んでいたサイト制作の発注先からも、
フラッシュを多用したサイトを求められてしまいます。

私は別にフラッシュをまったく使わないわけではないのですが、
ケレンだけのサイトは絶対に嫌なのです。

動画も使うし、写真も使うけれど、
血の通った、文字と言葉のサイトこそ、
本物だと思っているからです。

でも、まったく通じません。

それどころか、私はプロデュースはしなくていいという流れになってしまいます。
なんと大学生のド素人をプロデューサーに連れてきたのです。

ド素人くんのコスト度外視のアイデアを聞きながら、私は愕然としました。

全てが私の提案と、真逆だったからです。
普通に見積もったら100万を超えるようなフラッシュてんこ盛りの仕事です。
それを20万でやってくれというのです。

これじゃなんのために私がやるんだかわかりません。
なんで一番やりたくないことを、
お金のためにやらなくちゃいけないのか。

実はフラッシュ問題は、最初からつきまとっていた問題でした。
それがついに、逃げも隠れもできないところにまで、
私を追い詰めてしまったわけです。

それでも完成まではやり遂げようと頑張ったのですが、
お金の問題や、人間関係の問題などが一気に起こってきてしまい、
その時住んでいた名古屋の家も契約の都合で出なくてはならなくなってしまいます。

まさにどん詰まりです。
ハイヤーセルフが本気だすと、ここまで追い詰めてきますよ~。
怖いですね~(笑)。

ここで仕事を投げるということは、
ビジネスも人間関係も、全てを投げ捨てるということです。
それはしたくない。ひとでなしになってしまう。

しかしこのままでは…家族が持たない。

「もし、今日が人生最後の日だったら、
 お前はそれを続けるだろうか?」

私は鏡に向かって、そう訊ねてみました。
ジョブズがスタンフォード大学のスピーチで語っていたように。

その答えは一つでした。

私は間違った道に入り込んでしまった。
もう一回ゼロからやり直すしかない。
でも、またすべてを手放さなくちゃいけないのか?

_| ̄|○ ???

そんなとき、私の中にふっと浮かんだのが
辺津宮までしか行けなかった宗像大社だったのです。

私のホーム神社、なぜか歓迎されているように感じた、
あの場所へもう一度行ってみたい。
まだやり遂げていないことのある、あの場所へ。

そうすれば、何か変わるかもしれない。
そんな、藁にもすがる気持ちで、
九州に向かって車を走らせたのでした。

@@@

残念ながら幸福餅のお店はもうありませんでしたが、
なにより私が行かねばならないのは、
大島の奥津宮だと思っていました。

なので、辺津宮のお参りを済ませると、
すぐに港に車を走らせ、フェリーの乗船券を買いました。
3年前の念願がやっとかないます。

港にはいけすがあって、生きた魚がそのまま売られていました。
子供たちは大喜びで、たくさんの新鮮な魚を見ていました。
天気は快晴で、海はさわやかな風が吹いています。

フェリーに乗ると、最初の駿河湾の旅を思い出しました。
すでに4年が立っていました。
厳島神社に行くときも、フェリーに乗りますし、
なにかと龍と弁天の旅に船はつきものです。

車は必要無いので、パーキングに止めておき、
私達一家はわいわいと船に乗り込みます。

心のどっしりとした重しを、今は少しだけでも忘れて、
青い海と空と、そして暖かな太陽に照らされて、
ガチガチになっていた体が少しだけ緩んだように感じました。

直子は花粉症でサングラスが手放せませんでしたが、
海の上では少しましらしく、ほっとしているようでした。

まもなく、第五子(「あーちゃん」と名付けられます)の妊娠がわかって、
二人とも「なんでこの時期に!」と奈落の底に突き落とされるのですが(笑)
それはまだ後日のことです。

なぜか、こういった大きな転機の時に、我が家は子供を授かるのです。

やがて30分もかからず、大島が見えてきます。
本当に厳島神社の宮島みたいな距離感です。
なんの情緒もない港に私たちは降り立ちました。

長くなったので、次回に続きます。

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