子供の反抗期は、なぜ生じるのだろうか。

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子供の反抗期は、なぜ生じるのだろうか。

世間一般では、子供の中にそれまでなかった自我が生じてくるからだ、と考える。

自我が生じるまでの乳幼児は、常に周囲と一体化した感覚でいる。それが、自我が目覚めてくることで、自分と他人が違うことがわかってくる。自分が他人よりも、大切だとわかってくる。

そこで、自分の欲求や願望を主張するようになる。

しかし、まだ周囲とのバランスを取ったり、自分をコントロールしたりすることが出来ないから、しばしば周囲とぶつかり合う。抵抗にあったり、怒られたり、拒否されたり、攻撃されたりする。その周囲の反発が自分の欲求を阻害するものとして感じられるために、怒ったり泣いたりする。「わがまま」を言って、親を困らせたりする。怒られると、逆にキレて泣いたりわめいたりする。

周囲とのバランスがとれ、自分をコントロールできるようになるまで、このような周囲との軋轢が続く。

これが世間一般に多い、子供の反抗期に関する定義、観念である。

反抗期は自我が生じるから生じる、と多くの人は考えている。しかし、必ずしもそうではない。というのは、ほとんど反抗期らしい行動が起こらないまま、大きくなる子も存在するからだ。

反抗期、と理解される、幼児の反抗的な行動は、実際にわがままを言って泣いたりわめいたり怒ったり、親を困らせたり、兄弟や友達と喧嘩したりすることで表面化する。それは

①周囲の欲求と自分の欲求を調整するスキルがない
②自分の欲求を満たすために、一時的な感情をコントロールするスキルがない
③自分の欲求が常に満たされていないと感じている。

この三点が理由だ。

つまり、自我が生まれたことが直接的な原因なのではなく、自分の思考や感情をコントロールするスキルがないことが主たる原因なのである。

中には、反抗期を経験しない子供も少なからず存在する。

例えば最初の子や一人っ子で、競争したり、取り合ったりすることもなく、望みはだいたいかなっているためか、普段から満足していて、あまり欲求を主張しない。自分や周囲に気を配ったり、平等になるように配分したりと、気を配ることが出来る。だから、あまり周囲とぶつかり合うことがないという子供である。

ただし、反抗期がないことが必ずしもよいわけではない。内的スキルがあるのではなく、親の期待に応えるために欲求を強く抑圧し、制限している子どもは、思春期に多く問題を起こすことになるからだ。この問題に関しては後述する(「社会の歯車としてではなく」を参照)。

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