ネットワークビジネスに関わった人の多くが失敗するワケ

Amway in China

ネットワークビジネスに関わった人の多くが失敗するのは、マーケティングに無理があるからである。

ドラッグストア等で販売される化粧品やサプリメント、日用品などの多くは、現在二極分化している。一方は一般大衆向けの安価な商品、もう一方は富裕層とマニアを狙った高価な商品だ。ネットワークビジネスで扱う商品は明らかに後者である。

環境に良いとか、健康によいとか、市販品よりも高品質なのを売りにしている以上当然である。だからといって、高価なのはしかたがないという論法は通じない。品質がどれほどよかろうが、お金がなければ買いたくても買えないからである。一般大衆が買い続けるのは無理があるのだ。顧客にふさわしいのは富裕層であろう。

しかし、ネットワークビジネスを始める人の殆どは富裕ではない(だからビジネスを始めたのだ)。一般大衆と富裕層が触れる機会など殆ど無いし、日本ではそもそも誰が富裕かもわからないようになっている。

結局、ビジネスをやろうとすれば、自分の人間関係をリスト化するしかない。その中に、富裕層がいる可能性はない。親戚知人友人は、皆限られた収入で生きている。その人達にいくら情熱的に勧めたところで、無理なのだ。なのに、その無理を押し通し、結果敬遠されてしまう。

そこで、高価な商品を勧めるのではなく、ビジネスパートナーを募集する、という形を取る。いっしょにビジネスをして、一緒に成功しよう、というのであるが、これはマーケティングを先延ばししているに過ぎない。誰かが購入しなければ、インセンティブは一銭も生じない。

これではビジネスとは名ばかりで、インセ権のために欲しくもない高価な商品を毎月買いつづけねばならず、成功する以前にお金が持たなくなってしまう。多くの人々が脱落し、自然消滅していくのはこのためである。

成功者が選ばれた一部の人だけなのは、一般社会のビジネスもネットワークビジネスも同じである。ネットワークビジネスで成功した人は、運良く富裕層に結びついた人なのだ。商品やサービスと、自分の情熱・ワクワクとが一致し、富裕層に気にいられた人だけが成功者になれるのである。

営業でも、セールスでも、結果を出すのはお金のためではなく、商品・サービスが大好きか、人に語り伝えることが大好きで、ワクワクしながら、情熱的に伝えている人だけである。だからこそ、「ユダヤ人大富豪の教え」のように富裕な人々に愛される結果を引き寄せたのであろう。

成功という夢や希望のためといいつつ、実はお金のために、好きでもないサービス、情熱を感じることのない商品を人に語っても、伝わらないのは当然である。情熱のエネルギーが不足しているからだ。商品やサービスに対するワクワクと、お金の恐れをベースにした成功への期待感は、同じワクワクのようで正反対のエネルギーなのである。

結局、一部の限られた成功者を露出しつつ、大多数の「就職や起業では成功できないけれど、これなら成功できるのではないか」という夢や希望を刺激しながら、商品を購入してくれる顧客を増やしているのがネットワークビジネスなのである。

成功できるのは、類まれな商品やサービスに対する情熱を持ち、比類なきコミットメントの出来る人に限られるのであり、多くの人々は成功を補佐してもらっていると思いきや、実は製造会社の良いお得意様に過ぎない。

自分の情熱を実現するために、組織に頼る必要はない。もし組織に頼って見つかるなら、既存の企業の中ですでに見つけられたはずである。

成功したい、でもその方法が見つからない、というのなら、それは自分の力が足りないのではなく、自分の情熱の力を信じていないからに過ぎない。自分の情熱の力と真摯に向き合えるようになるまで、成功できない堂々巡りが続く。飢餓感は実はプレゼントなのだ。

情熱の全てを燃やし、ワクワクで生きることを今すぐ始められるように、ハイヤーセルフは囁き続けている。

「それは本当にやりたいこと? 違うよね。ま、本当にやりたくないことだと分かるまで、うまくいかないという体験をするのもいい。でも、そろそろ寄り道をやめて、本気の情熱を生きてみない?」と。

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