女性のエロス

Aphrodite, Pan, and Eros

パルファ:
女性のエロスは言葉で語る必要もないほど、本能に近い部分にあるといえるね。

子供時代より、女の子はかわいらしくあることを快いと感じる。ぬいぐるみや人形、服、アクセサリーなどを通じて、早い段階から自分を美しく見せること、かわいらしく見えるものを求める感性を育てている。

アニメのキャラクター、芸能人、モデル、さまざまなメディア、また周囲の年長者、親などから、外見を美しくすることで人を心地よくさせる、エロスの特性を身につけていく。もちろん、様々なパターンがあり、例外も多々存在するけれど、社会のありようとして、ピンクや赤といった肉体や血液に由来する色を女性的であるとみなすように、女性的なエロスは比較的抵抗なく自然に受け入れられていく仕組みになっている。

少女マンガやテレビアニメでも、女の子向けのもので恋愛を取り扱わないものはほとんど存在しない。つねに異性との関わりを想定しながら、複雑な感情を育てつつ、男性を心地よくさせる外見や装いを身につけたり、また内面において恋愛や結婚に対するイメージや概念を深めていく。

しかし、女性のエロスはさきほどのトランペットとマウスピースの比喩でも明らかなように、男性によるエロスのエネルギーを積極的に流し込まれなければ、発現できない。肉体的な構造から見ても、女性は受け側に作られており、もっぱら初期の頃は無意識のうちに肉体にエロスのエネルギーは反映され、精神的には男性のエネルギーを待っている状態になる。

しかし、その男性エネルギーが女性の中に注ぎ込まれれば、それまでのウェイト(待ち)の状態が一変し、アクティブな状態へと移行する。よく、恋愛すると女性は美しくなると言われるのも、男性の荒々しく単一のエロスのエネルギーを注ぎ込まれることで、女性は華々しくエロスのエネルギーを解き放つことができるようになるんだ。

女性にとってエロスのエネルギーは、肉体だけの接触によって解き放たれるわけじゃない。

単に肉体的な愛撫だけで、セックスにおいて高まりを感じられないのも同じ理由だよ。かといって、女性が精神的な愛だけを求めているのかと言えば、そうでもない。尊敬とか憧れ、理解、共鳴、さらには幼児的な保護の気持ちなど、女性が男性にいだく感情は複雑で多層的だ。その感情を引き出す言葉や態度、行動などが、女性の中にあるエロスの水門を開くんだ。

このように選ばれ、幾層ものセキュリティチェックを通過できた、選ばれた男性のみが、女性に肉体的なエロスのエネルギーを与え、増幅させることが可能になるんだ。

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