不安を感じる5つの課題:「未来は、えらべる!」レビュー3

では二十一世紀に住む我々が、未だ悩み苦しみ、不安を感じる課題とは何だろうか。

1 仕事(自分の生きがいは、成功は、天職とは何だろうか)
2 運命(どうやったら自分の運命をよりよくできるのか)
3 お金(どうやったらお金に苦しまなくてすむようになるのか)
4 結婚(心から愛し合える結婚相手にどうやったら出逢えるのか)
5 未来(これから地球は、世界は、日本はどうなっていくのか)

細分化すればいくらでも出てくるが、根幹にある不安、畏れ、悩みの多くはここにつながる。本田健がバシャールに聞こうとリストアップし、投げかけられた百の質問から、選別されて本になったのは、まさにこの五つの課題なのである。現代人が抱えている普遍的な不安、恐れについて、正面から質問を投げかけているのだ。

仮にバシャールの答えを受け入れられなくとも、本田健が投げかけた不安や恐れに関しては、多くの人が共感するだろう。自分が抱えていた漠然とした不安とは、実はこの五つの項目に繋がっているのではないか、と理解出来るからだ。

「そうか。自分が不安に思っていたのは、これだったんだ」とわかることは、たいしたことではないように思うかもしれないが、極めて重要な気付きである。病気の治療でも、傾きかけた経営を立て直すのも、プログラムのバグフィックスも、心理カウンセリングもそうだが、「どのように治すか」を判断するよりも、「今何が起こっているのか」を正確に理解することがはるかに重要なのだ。

原因がわかること、何が問題なのかを特定すること。それが、問題解決の九割を占めていると言われる。正確に理解できれば、数ある解決法の中から最適な解を選択することができるからだ。これは個人の内面も全く同じである。

苦しい時、辛い時、胸の内でどす黒い思いが渦巻き、消えないとき、そこには自分で気付いていない、自分の中に隠れている真の原因がある。このような場合、「誰々が悪い」「世の中が悪い」と、外に原因を求めてしまうが、自分の外に犯人探しを続ける限り、解決することはできない。世界や、社会や、他人を直接変えることはできないからだ。無理に変えようとすると、手痛いしっぺ返しをくらい、ますます状況を悪化させてしまう。かといって、我慢していても苦しみは増すばかりになる。

状況を変えたい場合、一番最初にした方が良いのは、自分の外側から内側に視線を移し、「自分はどんなネガティブな感情を持っているのか」を、まっすぐ直視することなのだ。そこから人生の改善が始まる。

この本は、このような自己認識を苦痛を伴うことなく手助けしてくれる。

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