宇宙人と出会うまで

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こんにちは、宗生です。

今日は宇宙人について書いてみます。といっても、未知との遭遇とか、ETとか、デスラー総統とか、バッフ・クランとか、トラウマになったザンボットスリーとか、そういう宇宙人ではなく(笑)。

15年近く前、宗教法人の仕事をしていたとき、当直業務があって、誰もいない広い事務所でテレビを見ていたら、売店の仕事をしていた職員の一人が、残業で帰ってきました。で、雑談をしていると、突然こんなカミングアウトをしてくれたことがありました。

なんだか村上春樹の短編みたいな話ですが、ホントの話です。

「宗生くん、UFOって信じる?」と彼は突然尋ねてきました。
「UFOってあのUFO?」突然話が変わったので、ちょっと驚きましたが、まあ宗教法人の中ですから、不思議な話は慣れっこでしたので、こう答えました。「信じるっていうか、ふつーにそこらにいると思ってるけど」
「そうか」彼は少し思案していました。「他の人に話すと、頭おかしいって思われるから話したことないんだけど、宗生くんなら大丈夫そうだから話してもいいかな」
「いいですよ」
「何年か前に、仕事が終わって自転車に乗って家に帰ろうと思って、走ってたんだよ。もう日が暮れて真っ暗だった。そうしたら、後ろからものすごく眩しい光が照らしてくるんだよ。車のハイビームで照らされてるみたいだったけど、それにしちゃ色が変なんだ」
「色が変って?」
「車のライトは真っ白だよね。でもそうじゃないっていうか、色んな色がものすごく強く輝いて、後ろから追いかけてくるというか、包み込んでくるような、そんな感じだったんだ。それで、妙だなと思って自転車を止めて、後ろを振り返った。こんなふうに」そう言って首を後ろに捻じ曲げてみせた。「そしたらそこにUFOが浮かんでたんだ」
「へえ~」と私は言いました。別に疑ってるわけでもなく、といってそう感激したわけでもない感じで。そういうこともあるだろうな、と思っていたので、普通に受け止めていました。それが彼には良かったみたいです。
「なんかそれからさ、時間が止まったような感じっていうか、よくわからないし、ちゃんと覚えていないんだけど、とにかくすごく綺麗だったんだよね」

私は、スピルバークのETに出てきた「クリスマスツリー」と呼ばれるUFOをイメージしていました。タージマハルみたいな形をしたメタリックの船体に、色鮮やかな照明が輝いていて、ゆっくりと森の上を旋回して空に消えていく、とっても印象的なシーンです。

あれが目の前にぽっかり浮かんでいたら、それはそれはきれいだろうなと思いました。
「それで?」
「それだけ」と彼は言いました。「何かされたわけでもないし、なにかあったわけでもない。それを見たっていうだけ。でもね、それからそのことをずっと誰かに話したかったんだけど、うまく話せなかったんだ。話そうとしても、最後まで聞いてくれないか、馬鹿にされるだけだしね。だから、ちゃんと最後まで馬鹿にせずに聞いてくれたのは、宗生くんが初めてだよ」
「話せてよかったね」と私は言いました。
「うん、すっきりしたよ。ありがとう」彼はそう言って、喜んで帰って行きました。

確か、そんな感じのやりとりだったと思います(言葉の一部は脚色していますが)。今でも、彼の話の中で感じたUFOのことをイメージすると、はっきりとその船体が見えてきます。当たり前だけどその時よりも、今のほうが覚醒が進んでいるからでしょうね。

その後、より強く私に影響を与えた宇宙人は、あの有名なバシャールです。

本田健さんのセミナーで「ソースワークショップ」を薦められ、安藤理さんのワークショップを受けに行ったとき、一泊二日で宿に泊まった時の同宿の参加者の方が、バシャールの大ファンで、その言葉を初めて聞きました。

ソースととても良く似たコンセプトについて話しているということで、バシャールの言葉を紹介してくれたのですが、「宇宙人がチャネリングしてメッセージを語っている」と聞いた瞬間、萎えてしまいました。

「それって霊媒師が霊がかりになって話すのと同じじゃん」と思って、げんなりしてしまったのです。

というのも、宗教法人の中で、そういう「霊がかり」になっていろんな託宣を勝手に行っては、影響を与えてしまう人がいたのです。何もわかってない人が審神(さにわ、いわゆるSVです)も受けないで勝手なことを言うものだから、あちこち悪影響が出てしまうといったことがあり、そういうメッセージ自体信用出来ないと思っていました。

訓練を受けていない霊媒師ほど、高次元のふりをした低次元に乗っ取られ、人間の口を使って話して、周囲を混乱させたり破壊するので、危なっかしくてしょうがない、という事例を実際に何度も見てきました。

訓練を受けた霊媒師で、とくに憑霊されると意識を失ってしまうタイプの人は、審神者(さにわ)にしっかり審神してもらって後、必要に応じてそのメッセージを伝えるなど、細心の注意をはらいます。

なので、憑霊されたとき、審神者が最初に尋ねるのは「あなたはどこのどなたさまですか」という問いかけから始まります。

その答えに矛盾やごまかしがなく、本当にそうだとわかって初めて高次の存在からのメッセージとわかるのであって、低次の存在は平気で嘘をつきますから、審神者によってしっかり見定めないと、混乱させられてしまうのですね。

そんなこともあって、最初はバシャール、すごく警戒していました。でも、あるときものすごく苦しいときがあり、それもお金の面で完全に行き詰まってしまって、にっちもさっちも行かなくなったという時がきました。

たまたまそのとき仕事で会った人が事務所の書棚にバシャールの本を全部並べていて、そのことを尋ねると「すごくいい本だから、読んだほうがいいよ」と言ってくれ、ついに手にとったのがバシャールとの出会いでした。

彼のメッセージはあまりに有名で、有名すぎて、陳腐化してしまっているところもあるので、ここでは紹介しませんが(興味のある方はVOICEの新書版をひと通り読まれるといいと思います)、それ以上に大切なことを教えてくれたのが、チャネリングという手法についてでした。

長くなるので、続きは次回に書きます。
それではまた。

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