箱庭療法と風景構成法

sandplay tale

心理療法の一つに、箱庭療法という手法があります。
英語ではサンドプレイ・セラピーといいますが、
最初に日本に紹介した河合隼雄さんが
「箱庭療法」と名づけて紹介し、その名が広まりました。

底を青く塗られた木箱に、さらさらの白い砂を入れ、
その舞台の中に、さまざまな玩具を並べたり、
動かしたりして、遊びます。

砂をかき分けると、底の青が出て、
まるで海のようになります。

玩具にはとくに決まりはないので、
治療者の好みや趣味、世界観によって
ずいぶん異なった品揃えになります。

動植物、人間、建築物、自然物、
神仏、剣、十字架、ビー玉、貝殻、
怪獣、魔物、騎士、兵隊などなど、
自分もたくさん集めました。

太鼓橋とか、鳥居とか和風のものがけっこう
人気だったりしました。

ですが、やはり箱庭は場所と設備が必要で、
なかなか簡単にはできませんし、
時間とお金を相当かけないと、
治療としてのサンドプレイはなかなか難しいなと思いました。

大人が遊びでやるならいいのですが、
ある子どもと箱庭で2年近く本気で取り組んだ時、
守られた空間作りと、箱庭を媒介につながるリレーションの微妙さは、
かなり難易度が高くて、いつもくたくたになったものでした。

それに比べると、コラージュ療法や、風景構成法は
ずっと楽にできます。
コラージュも、子供相手に一週間ほどやったことがありますが、
それだけで不登校の原因になっていた足の痛みが消えたりしました。

子どもの大きな内的変化に伴う身体の変化を、コラージュによって
ほぼ正確に追うことができ、そこに誰かがしっかり付き添ってあげれば、
あとは彼らは自分の力で乗り越えていくことができます。

もちろん、その子はかなり内的な力の強い子でしたので、
当方の力がそれほど必要なかったのだと思います。

私は、専門家ではないので、
統合失調症とか、鬱病とか、症状の重いクライアントさんを、
診ることはありません。

しかし、健常者の方でも言語化できない悩みや苦しみに悩んでいる際、
こういった表現療法的な手法を知っていると、
言葉を越えた形で共感の手助けをすることができます。

そういうふうに使いたい時、
一番小回りが効いて、どこでも誰にでもできて、
紙一枚あれば、すぐに始めることの出来る表現療法は
風景構成法です。

これが私は一番好きで、多用しています。

やり方はとっても簡単です。
白い紙とペンか鉛筆だけあればいいんです。

白い紙に、最初枠を書いてもらいます。
この枠は、非常に重要な枠なので、
必ず書いてもらいます。

それから順番に
「山」「川」「道」「田んぼ」「木」
「人」「家」「花」「生き物」「石」と書いてもらいます。
時間をかけてじっくり書く人もいますし、
さっささっさと書いていく人もいます。

そして最後に「足りないものを書きこんで、風景を完成させてください」と言います。
これだけです。

で、出来上がったものを見て、
それを単なる絵と思わず、
その人が住んでいる世界だと思って、
味わってみます。

そこをあまり論理的に解釈するのではなく、
まさに「感じる」「味わう」といった感じで、
「この人は温かそうだね」とか「この家は見晴らしがいいね」とか
「この鳥はちょっと寂しそうだね」とか、感想を話したり、
気持ちを尋ねたりします。

必ず尋ねる質問は「このなかで、あなたはどれ?」というものです。
すると、その絵の中の中心点が分かりやすくなります。

親子の関係で、なかなか子どもが難しくて、
わからないとき、こうやって絵を描いてもらうと、
思いがけずいろんなことを描いてくれて、
驚くことがあります。

夫婦でも、やってみるとけっこうおもしろいです。
また、書き終わった作品の裏に年月日を書いておいて、
数年後に振り返ってみたり、
連作で描いてみるのも面白いですね。

こんどのヒーリングイベントでも、
必要と感じたら、この風景構成法を
やってもらっても面白いかなと思っています。

もしやってみたい方は、おっしゃってくださいね。

ではまた。

(追伸)

今日は家内は発熱ダウンです。
昨日受けた「カルマの全解除」ワークで、
ものすごいことが起こってるみたいです。

「魔女狩りの解放ワーク」とハイブリッドし、
強烈な苦痛を癒し、解放しているみたいです。

ドラクエみたいに、レベルアップの音が聞こえます。
ちゃらららっちゃら~♪
りーべるは新しい魔法を覚えた!!

そんな感じで、すごいことになってます。

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