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◆当店ではLuteの敬愛する村上春樹さんの素敵な本をご紹介しておりますです。Jazzとあったかい珈琲とともに、ゆっくりおくつろぎくださいませ。 ◆リンクはご自由にしていただいてかまいません。
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『遠い太鼓』(1990年、講談社) 『村上春樹ブック』(1991年、文藝春秋) 『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(1996年、岩波書店) |
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| アフターダーク (2004年 講談社) |
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今日(2004年9月8日)の午前中、アマゾンから届いたんですが、ちょうど今日は奥さんが泊まりでいなかったんで、子供寝かせた後、ゆっくり読むことができました。なかなかこういうときでもないと読めないんで、ちょうどいいタイミングでやってくるというのも、なんか共時的なものを感じたりします。それ以外にもいろいろありますが。 最初に書いた通り、今日は奥さんがいないので、子供達三人娘の面倒はずっと僕が見ていました。午前中、来たばかりの「アフターダーク」を手にして、少しページをちらちら眺めましたが、そのまま棚に置いておきました。で、午後から買い物に一緒に車で出かけ、モスバーガーで新作のマスタードチキンバーガーセットとストロベリーシェークを頼みました。チキンなんて、普通は絶対頼まないのにね。で、ホームセンターで上の二人の娘が、流しでお手伝いしてくれるときに、背が足らないので使う脚立を買いました。店内では上の姉妹は、パイプの二段ベッドが気に入って、はしごをつたって上に登って、すごく喜んでいました。 そのあと、一番下の娘の紙おむつを買いにドラッグストアによりました。そこで、子供用の丸いレンズのサングラスが売ってたんですが、これが上の姉妹のハートをビンゴしてしまいました。それはサングラスと、透明なグラスが二枚重ねになっていて、開いたり閉じたりできるんですが、開くとまるでミニーちゃんみたいになるんですね。それのハートがらの同じやつを、二人にせがまれて買ってしまいました。 で、そのあと、もう日は沈んでしまったんですが、このまま帰るのもかわいそうだと思ったんで、緑地公園に寄りました。広くてなかなか遊具が見つからなかったんですが、車でうろうろしているうちに見つけて、路駐して連れて(下の子はベビーカーで)いきました。 そこには最近よくあるすべり台とか、懸垂とか、階段とかがコンビネーションされている遊具があって、子供達はそれで遊んだり、ジャングルジムみたいな奇妙なオブジェで遊んだりしていました。でも、僕はなにか嫌な感じがしました。そこは緑地公園というだけあって、とても木が多いんですが、なんというか、「木が怒っている」ような感じがしたんです。いらついているというか、強い反感のようなものを感じました。だんだん夜が近づいて、街灯が灯りました。子供達は何も気付かず遊んでいましたが、僕は早めに切り上げて車に戻りました。 帰る車の中で、僕は「千と千尋」を題材に、怖れなくてはならない目に見えないもの、そして目に見えるもののことを教えました。人間は、近づいてはならない場所にさえ近づかなければ、決して危害を加えられたりはしない。そこが近づいてはならない場所だと、気付けるかどうかが問題なんだ、と。そしてもう一つ、昼間は大丈夫でも、夜になればそこは違った、危険な空間に変化することもあるんだと。 娘は訊ねました。「ここに昼間来たら大丈夫なの?」「そうだよ」「どうして夜になると危ないの?」「暗いところでしか動けないものが目を覚ますからだよ。目に見えるものでも、目に見えないものでも」「目に見えないものって何?」「悪魔とかお化けとかさ。でも、一番怖いのは人間だよ」「どうして?」「だってお化けは透明だから怖がらせるだけで何もできない。でも人間は首を絞めたり、ナイフで殺したりできる。だからだよ」「ふーん」 家内が作っておいてくれたカレーに、和風だしとかたくりこをいれ、うどんを茹でて、カレーうどんを作りました。子供達はとても喜んでくれました。下のちびまでカレーうどんをつるつる食べ、びっくりしました。母親がいなくても、三人の姉妹は仲良しで、僕がいればとくに寂しがったりする様子もありませんでした。ただ、真ん中の娘は、一人でトイレに行ったとき「おーばけなんて、こわくなーい」とノンタンの歌を歌っていました。 うちの三人目の一才になったばかりの娘がなかなか寝つかなくって、おんぶひもでおんぶしながら、「アフターダーク」を読み始めました。なんでかわからないけれど、とんがったナイフみたいなものが、自分の心に突きつけられているような感覚がしました。すぐに娘は首をがっくりと落として眠ってしまいましたが、僕はおんぶひものひもをあやまって首に巻いてしまい、窒息させてしまったのではないかと訝りました。額に手をやると、ひんやりとしていたので、鼻に耳を近づけるとかすかに寝息が聞こえました。しかし、それでも心配になって、すこし頬を叩いてみたりしました。ふにゃあとかすかに反応があり、やっと諦めて、僕は再び本に戻りました。 落ち着かないざわざわした感じ(恐怖感のかすかなもの)が邪魔をして、集中して読むことができず、子供達が熟睡しているのを確認して、コンビニにビールを買いに行きました。歩いてすぐのところにサンクスがあるので、そこでモルツと雪見だいふくを買い、マガジンとサンデーを少し立ち読みして帰ってきました。あいかわらず、子供達は静かに眠っていました。 ビールを飲むと少し落ち着いて、やっとスムーズに(残り三分の二)を読み通すことができました。そして読み終わり、ほっとしたところで、冷やしておいた雪見だいふくを食べて、この文章を書いています。深夜の二時です。家内はいません。 コンビニから帰ってきたとき、ちょうど家内から携帯が入りました。話していると、一回電波が繋がらなくなり、切れてしまいました。そしてもう一回かかってきて、話し終わり、電話を切りました。 一番上の娘は、親が言うのもなんですがとても奇麗な美人系の子で、やさしいのですが、ちょっと人見知りなので、近寄りがたくあまり外では人気がありません。でも、父親の僕からすると、一番馬が合い、可愛い感じがします。ただ要領がいいので、ぎょっとするようなずるさももっています。二番目の娘は、次女だけあってとても我が強く、リーダータイプで、幼稚園でも体が小さいくせにクラス全体を引っ張る力と、頭のよさを持っています。しかし、年子ということもあって、なにかにつけ、姉と比較する傾向があります。そして、けんかしたり怒ったりじだんだを踏んだりします。とても二人は仲良しですが、競争相手、ライバルでもあります。でも、姉妹ということで、きっちり順序をつけられてしまうところもあります。三番目はまだまだこれからですが、彼女の存在のお陰で、多少長女と次女の間の格差がなくなっているような気がします。みんなやさしくてとても個性あるいい子達ですが、どのようにこちらが心を砕いても、ゆがみや劣等感・さらにはコンプレックスをまったくもたないまま育てることは不可能です。現実は常に、比較と選択によって進行していきます。どんなに小さい子供達だって、例外ではありません。 僕はただ、二人の姉妹が無限遠のかなたにまで遠ざかっても、ともに繋がりあっている「今」の肌の記憶(おそらく、顕在的な意識には残らないにせよ)を無意識の中に生かして、繋がり続けて生きていって欲しいと、そんなことを思いました。 暴力は、どんな無垢なものをも、それに対する強い防御と感覚をもたねば、怪我し損ね、傷つけ、奪い取ろうとしてきます。台風、地震、雷、交通事故、殺人、病気、金、もろもろのこと。僕は子供がいま布団の中で、家の中で、門と壁と鍵に守られた中で、僕のささやかな力と、目に見えない者たちの守りの中で生かされていることを感じながら、明日消えてしまうともわからないはかない生き物である自分自身と、家族のことを思いながら、死と別れをよく心に刻み込んで、今を温かな光の心で接していきたいと、そんなふうに思いました。 滑らかで柔かで甘く冷たい雪見だいふく、わすれたころにむしょうに食べたくなります。読み終わったご褒美、とてもおいしかった。 |
| 少年カフカ (2003年 新潮社) |
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「海辺のカフカ」特設サイトに寄せられたメールと、村上さんの返答を中心に、サイトに掲載されていた村上さんのインタビュー記事など、もりだくさんのコンテンツが収められている。少年マンガみたいな表紙と、でかさ厚さが圧巻。とても全部は読み切れない。まあしかし、こういう本を読むと、あんまりここみたいなサイトは必要ないのかもしれないよなあ、なんて思う。 |
| 海辺のカフカ (2002年 新潮社) |
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上巻を読んだ時点のとりあえずの感想 まずフィジカルな印象で「紙がいい」というのがあります。なんか簀子みたいな跡がついていますよね? これがやけにいいんです。なんでだろう? するっ、するっと紙が軽く、ページがするすると進んでいくんです。といっても僕はどっちかというと、カフカ君と一緒でじっくりじっくり(場合によっては何回も後戻りしながら)読んでいくほうなので、なかなか小説を読むのは大変なんですが、おかげでずいぶん快く読み進めています。 中野の野方は、転学した早稲田に通っていたときに、一人暮らししていた所で、西武新宿線の駅に歩いていく途中にオウムの病院があって、いやーな感じだったことを思い出します。 今のところ、一番印象的なシーンは、さくらの家に泊まった夜のところ(素敵です)と、引率した先生の手紙(ユングの夢みたい)と、黒い怖い犬(死ぬほど怖かった)です。好きなシーンは、ユーノスのドライブ(気持ちいいですね)と裸のスコール(これも気持ちいい)、親切なOLのところ(親切な人で、リアリティが戻り、ほっと一息)です。あきれたのはジョニー・ウォーカーを刺し、イワシとアジが降るシーンです(おいおーい、箱庭の枠から出てますよー(汗)、という感じ)。 あとはちょっと「うう、だいじょうぶかなあ…」という不安と「大丈夫、村上さんだもの」という信頼との間で、振り子のように揺れ動きながら、下巻に入っていこうと思います。かーなーり、スリリングです。もちろん、ぶっちぎりでおもしろいです。 1回目全部読み終わった時点でのとりあえずの感想 読み終わりました! すごくおもしろかった。でも、正直言って、昔のように、主人公にどっぷりと感情移入する、ということにはなりませんでした。誰にも自分をそのまま重ね合わせることはできませんでした。おかげで、とても気楽に読むことができました。残酷なシーンすら、まるで子供がカエルに爆竹を入れて爆破させて遊ぶのを苦笑して見ているような、そんな感じで読んでいました。さすがに、そんなに簡単に騙されなくなりましたよ(^_^)。そういう意味では僕は歳をとったのかもしれないし、別の意味では僕は一歩先の段階に進んだのかもしれないし、いずれにせよ悪くない感じでした。でも、もちろん腹の底にはなにかが入ったみたいです。それもまた、おもしろいものです。うん、いいんじゃないでしょうか! というわけで、僕が一番やりたい役は、ナカタさんでしょうねえ、やっぱり。 ちゃんとした感想はまた落ち着いて、よく消化して、何かが出てきたら書きます。だいぶ先のことになると思いますが…。 |