2006年1月、初めて本田健さんのセミナーに参加しました。
そのとき、不思議なシンクロがあったのです。何度もメンバーを変えてグループワークが行われるのですが、話をしていると一人必ずソース・ワークショップを受講したという方がみえたのです。
そして何人かの方が、八ケ岳のワークショップを受講し、たいへんよかったからぜひ受講してみてと勧められました。私自身、その時どんな話をしたのか覚えていないのですが、自分のライフワークは何かということを切実に追い求めていたので、それを感じ取って勧めてくれたのだと思います。
ソースのことは、本田健さんの書籍の中にも出てきますし、セミナー中にも「ワクワクの源泉」に関連して推薦されており、ともかく本を読んでみようと思いました。家に帰ってから、アマゾンで取り寄せ読み始めると、なぜ皆さんが私に勧めてくれたのかわかる気がしました。一気に読みきってしまいました。
琴線に触れる部分は数多くあったのですが、一言で言えば「私の道のりは決して間違っているわけではないんだ」と思いました。
「自分は何を目的として生まれてきたのか」「自然体でワクワクする自分にぴったりの仕事はないのか」そういう思いに対し、今までは「そんなものはない」「あってもそんな仕事が出来るのがごく一部」「才能のある人だけ」「世間はそんなに甘くない」「食っていけなくなるぞ」等否定的な答えしか聞きませんでした。
この『ソース』は本田健さんや本田晃一さんとともに、「好きなこと」「ワクワクすること」を生きるための智慧と行動を、分かりやすく体系的に教えてくれるのです。それが新鮮でした。
「天命」「天職」などいうと、主観的で精神論的なものと捉えていたのですが、むしろ理にかなった、エネルギー効率のよい生き方なのだと、肩の力を抜きつつ、自信を持つことができました。
ただ、本だけではよくわからない部分もありましたし、肝心な部分が入っていない感じがしたので、ワークショップを受けてみたいと思うようになりました。VOICE社のHPを見て、トレーナー達の写真を見ながらどうしようかと迷いましたが、本田健さんのセミナーでも再三勧められた、八ケ岳小渕沢の安藤理さんのワークショップを受けてみることにしました。
安藤理さんのワークショップ(http://andoo.info/)は本田健さんをはじめ、本田晃一さん、犬飼ターボさんなど、多くの著名な方も受けていらっしゃいます。その感想を読んでいると、不思議な魅力を持っているらしい安藤さんにぜひお会いしてみたいと思うようになりました。
受講したのは4月です。その時の感想は次のようなものでした。
ソース・ベーシックワークショップ(八ケ岳)の感想
マイク・マクマナス氏が開発されたソースプログラムのトレーナー第一人者である安藤理さんのソース・ワークショップに参加してきました。
コナラの林の中に立つシンプルなログハウスの自宅を会場に四人の参加者で行われました。暖炉の火に暖められ安藤さんの静かで落ち着いた声と表情に守られながら自分の中からソース(わくわくの源泉)を探っていきました。
さまざまなテーマについて思い出し、語り、書き留めていく。互いに語りながら、聞きながら、またひとつまたひとつと思い出されていきます。そして掘り出された無数の言葉の中からまるでフィルターを通して濾し分けていくように整理され、まとめられていきます。
やがてそれは一つのコンステレーション(星座)を描き意味を持ち始めます。そして最後には、天から携えてきたはずの自分自身の生まれ出てきた目的、意味が抽出されるのです。ちょうど行き道で読んでいたル・グィンのゲド戦記外伝の「カワウソ」の章で水銀を抽出する場面が出てくるのですが、まさにそんな感じで、輝くような言葉に結晶化していくのです。
それは自分だけのかけがえのない「生まれ出てきた意味」です。この言葉を目にし、心の通いあった皆さんに伝え拍手をもらうとき、大きな感動に包み込まれていきます。そして最後に「皆さんへのお祝いです」と安藤さんが吹いてくれたコカリナの音とともにその言葉は胸に吸い込まれ、一つになるのです。それは生まれ変わりの儀式のようです。
前夜の晩にはアフリカンドラムを暖炉の炎を見つめながら聞きました。翌日は小雨が降りました。地水火風の蠢きを感じながら静寂の中に音のない響きを聞きながら自分だけの響きを見つけ出す。そんなソース・ワークショップでした。感謝しています。
いま、トレーナーとしてワークショップを行うとき、このときの原体験は自分の目指す目標であり、指標ともなっています。
ベーシック中、トレーナーをされている安藤さんを見ていると、無理に参加者を鼓舞することもなく、淡々と静かに自発的な流れを生み出すことで、多くの人をサポートできるすばらしい仕事だと感じました。静かなワクワクとともに、しっくりと心にはまる感覚を信じることにしました。そして、トレーナー養成講座を受けることを決めたのです。
安藤さんの養成講座を受けたいと思っていたので、10月まで待たねばなりませんでした。養成講座では、たくさんのソース仲間と楽しい時間を過ごすことが出来ました。皆さんワクワクを求めて実践されているだけに、素敵な方ばかりなのです。実践的な練習をしながら、ソースの復習をしたり、多くの情報交換をすることが出来ました。かけがえのない出会いになりました。
トータルで四日間、二日ずつ二回受講します。私も、最初はおぼつかないながら徐々にコツを飲み込めて、実演できるようになっていきました。
安藤さんに「ソーストレーナーで成功する秘訣は?」と聞いてみました。すると「トレーナーになること自体は誰でも出来ます。でも、実際にやり続けるには、自分自身がソース的なワクワクを体現する生き方をしている必要があります」と教えていただきました。
また、「トレーナーと慣例で呼んでいますが、実際は訓練するわけではなく、ただ安心できる場を作って、プログラムと参加者を信頼し、流れを作っていくのが仕事です。自分の考えを押し付けたり、判断したりしないよう心がけています」とも伺いました。だから私も、安心して自分の世界に入り、自分の力で探り当てていくことが出来たのでしょう。
テクニカルな部分ではなく、人生そのものを問われる仕事。それがソーストレーナーという仕事なのだと知りました。そして、実際にワークショップを行ってみました。すると…。


